Anthropicは、米中による人工知能(AI)競争に関する論文を公表した。米国は適切な政策対応によって、中国に対し12~24カ月のリードを確保できると指摘する。
米国と中国は、AI開発の主導権を巡り激しい競争を繰り広げている。ただしAnthropicは、米国と同盟国が中国共産党(CCP)に対する優位性を維持する必要があると強調する。
論文は、輸出規制が米国の現状のリード維持に一定の役割を果たしてきた一方で、依然として十分ではないと指摘した。
最新ニュースはXでご覧ください
中国共産党(CCP)は、十分な先端半導体を国内生産する能力を持たず、また合法的に海外から調達することもできない。
それでも中国のAI研究機関は、2つの主な回避手段によって競争力を維持している。1つはAI半導体の密輸や海外データセンターの利用など、不正かつ回避的な計算資源の確保である。
もう1つは、米国の先端AIモデルへの蒸留攻撃などによるモデルの不正取得と、それらシステムの活用による国内AI研究開発の加速である。
論文は、米政府がCCPによる米国の計算資源へのアクセスをさらに厳しく管理すれば、米国は中国のおよそ11倍の計算能力を持つとの推計も紹介している。
Anthropicは、民主主義国家がAI分野で先んじるための政策として、3つの行動を挙げた。
Anthropicは、AIが近く、これまでにない規模で市民抑圧に利用される可能性もあり、世界の力のバランスを変えることにつながりかねないと警告する。
さらに同社は、AIの技術が急速に進化していることから、規範や競争条件を確立するための猶予期間は限られており、リスクが顕在化する前に対応が必要だと強調した。
YouTubeチャンネルを登録し、専門家や記者による解説をご覧ください


