企業のAI投資が予想を上回るペースで拡大している。マイクロソフトは社内で利用していたClaude Codeのライセンスの大半を打ち切った。一方、ウーバーは2026年分のAI予算をわずか4カ月で使い切ったと明らかにした。
エージェント型コーディングツールのトークンベース課金が、人件費削減効果を上回る急増をもたらしている。企業は2025年後半の迅速な導入を受け、現在は財務統制の強化に追われている。
The Vergeの報道によると、マイクロソフトは2026年5月中旬から社内のClaude Codeライセンスの多くを段階的に終了した。
エクスペリエンス&デバイス部門での利用は6月末でほぼ終了する。エンジニアはこのエージェント型コーディングツールを広く活用していた。
トークンベースの課金体系では、大規模展開時のコストが持続不可能になったとFortuneが報じている。この削減は、マイクロソフト自身のAI職場レポートで示された生産性8割向上と対照的な動き。
ウーバーはさらに踏み込んでいる。プラヴィーン・ネパリ・ナガCTOは、同社が2026年のAI予算を4月までに使い切ったと説明した。
同社は約5000人のエンジニアにClaude Codeを4カ月前から導入していた。
Forbesの報道では、エンジニア1人あたり月当たり500ドルから2000ドルのコストに達したとも指摘した。現在コミットされるコードの約7割はAIツールによる生成であり、大手エンジニアリングチームでのClaude依存拡大が明らかになった。
Mavvrikの2025年の調査によれば、企業の85%がAIコスト予測を1割以上外していた。同じ調査で、84%の企業はAI支出により粗利益率が6ポイント以上低下したと回答。
Xで最新ニュース速報をフォロー
ビッグテックのAI設備投資は2026年第1四半期に6500億ドルへ拡大した。AI支出の管理を担うFinOpsチームの割合は1年で31%から63%へ倍増した。
顧客から不満の声が上がる中でもAnthropicは恩恵を受けそうだ。同社の第2四半期売上見通しは109億ドルで、初の黒字化が期待されている。AI費用の拡大は企業とベンダー双方に影響。
企業は現在、開放的だった2025年後半導入分に対し、利用上限や社内ランキング、安価なモデル振り分け機能などを追加している。
来四半期には、統制策で消費増加を抑えられるかが試される。類似した課題は、暗号資産AIインフラの構築でも今後数カ月で表面化する可能性がある。


