Cipher、IRENなど複数のビットコインマイニング株、NVIDIAの第3四半期決算好調を受け時間外取引で上昇

水曜日に市場が下落傾向を続ける中、世界最大の上場企業が好調な四半期決算を発表し、「売り」ボタンを抑制する助けとなりました。

GPUメーカーのNvidiaは第3四半期の売上高が570億ドルに達し、第4四半期の売上高予測は637億ドルから663億ドルの間で、市場予想の619.8億ドルを大幅に上回りました。注目すべき点として、NvidiaのCFOであるColette Kress氏は決算説明会で、GPUの耐用年数が延長されていると述べました。

この4.5兆ドル企業からの好材料により同社株価は5%上昇し、暗号資産セクターにも波及効果をもたらしました。The Blockの価格データによると、ビットコインの価格は日中に89,000ドルを下回った後、記事公開時点では約91,000ドルまで回復しました。一方、投資家たちは終値が赤字だった複数のビットコインマイニング株も買い進めました。

Cipher Miningが時間外取引で13%以上上昇してトップとなりました。IRENは約10%上昇し、Bitfarms、TeraWulf、CleanSparkがそれに続きました。時価総額最大のビットコインマイニング株であるMARAは、より控えめな4%の上昇となりました。

近年、人工知能の動きに伴いデータセンターの需要が急増しており、その結果、複数のビットコインマイナーが一部の事業をAI/HPCインフラストラクチャー対応にシフトしています。例えば今月初め、IRENはMicrosoftと97億ドルのAIクラウド契約を締結し、Cipher MiningはAmazon Web Servicesと55億ドルのAIホスティング契約を発表しました。

「なぜBTCマイナーはAIバブル懸念で二重に売られたのか？IRENなどはGPUを購入するために債務を発行している。ローンの金利はGPUの需給バランスに直接（逆に）関連している。BTCの下落+スプレッドの拡大=設備投資ニーズを考えると二重の打撃となる」とVanEckのデジタル資産調査責任者Matthew Sigel氏がXへの投稿で述べました。

先月、JPMorganのアナリストたちは、ビットコインマイニング株はBTCの価格から切り離され、ビットコインがレンジ相場にとどまる中でも7月以降、時価総額が急上昇していると述べました。