サラッとしたテクスチャが使いやすいといわれている日焼け止めジェル。コーセー・ニベア・無印良品・ロート製薬などたくさんのメーカーから、新商品やリニューアル商品が毎年発売されています。しかし、実際に選ぼうとすると「日焼け止めジェルって本当に焼けないの?」「服に白く移らないものはある?」「日焼け止めミルクとどちらがいいんだろう?」と、疑問が浮かびますよね。
今回は、各メーカーの最新商品や売れ筋上位から人気の日焼け止めジェル20商品を集め、8個のポイントで比較して徹底検証。おすすめの日焼け止めジェルをランキング形式でご紹介します。mybestが定義するベストな日焼け止めジェルは「真夏の紫外線から肌を長時間ブロックできるうえに、黒い服が白くなりにくい商品」。徹底検証してわかった日焼け止めジェルの本当の選び方も解説しますので、ぜひ購入の際の参考にしてください。
mybestではベストな日焼け止めジェルを「真夏の紫外線から肌を長時間ブロックできるうえに、黒い服が白くなりにくい商品」と定義。ベストな商品を探すために、人気メーカーの最新商品やAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどで売れ筋上位の日焼け止めジェル20商品を集め、以下の8個のポイントで徹底検証しました。検証①:SPF値の高さ(相当値)検証②:PA値の高さ(相当値)検証③:ベタつきにくさ検証④:色移りのしにくさ検証⑤:においの不快感のなさ検証⑥:容器の使いやすさ検証⑦:肌へのやさしさ(成分分析)検証⑧:きしみにくさ
おすすめスコア:4.72(2025/12/18時点)
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とにかく焼けにくさを求める人におすすめ。きしみにくさも上々
ANESSA「パーフェクトUVスキンケアジェル NA」は、焼けにくさを求める人におすすめ。分光光度計で計測した結果、SPFが50以上・PAが++++と、唯一2つの検証で高評価を獲得しました。SPF相当値は50+相当、PA相当値は++++相当と高い数値を算出。レジャーにいくときなど、外に長時間滞在するときに使いたい人に向いています。実際に使用したモニターからは、「塗った直後の肌質はしっとり滑らかで、きしみ感が少ない」と好評。一方、柑橘系の香りは「爽やかで心地よい」「においが強く顔周りに塗るにはあまり好みではない」との声が挙がり、評価が分かれました。容器はチューブタイプで柔らかく、適量を押し出しやすい設計ですが、やや大きいので持ち運びには不向き。成分構成を見ると肌荒れ防止成分のグリチルリチン酸ステアリルが配合されていて、日中の紫外線ダメージから肌を守り肌荒れを防ぎたい人にはうってつけでしょう。総合的に、紫外線対策としての性能の高さが際立っており、強い日差しの下でもこれ1本で頼りになる印象。SPF・PAともに最高レベルの数値を発揮しながら、使用感にこだわりがある人にもおすすめできる日焼け止めジェルといえます。
おすすめスコア:4.43(2025/12/18時点)
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UVカットできつつ、敏感肌も使いやすい成分構成が魅力
ANESSA「ブライトニングUV ジェルN」は、日焼け止め効果が高いジェルを求める敏感肌の人におすすめです。SPF相当値・PA相当値がともに高いうえ、敏感肌でも使いやすく、肌へのやさしさの検証では比較したなかで唯一高評価を獲得しています。分光光度計でSPF・PAを計測した結果、SPFは50+相当・PAは+++相当を示し、UV-A・UV‐Bから肌を守れます。SPF・PA相当値はともに良好な値なので、日焼け防止において頼れる存在といえるでしょう。また、成分表を確認すると、敏感肌の刺激となり得る成分が見あたらず、肌荒れ防止有効成分のグリチルリチン酸ジカリウムが配合されていました。紫外線吸収剤が含まれるものの、紫外線散乱剤が2種類以上配合されていて、総じて敏感肌の人も使いやすい設計といえます。容器の使いやすさも不満はないレベル。「容器がやや大きすぎるので取り出すのが面倒」という声もあった一方、「柔らかい素材のチューブタイプなので出す量を調整しやすい」と評価したモニターもいました。ただし、使用感はいまいち。テクスチャはジェルというよりはミルクっぽく、ややきしみが気になります。においの不快感のなさの検証では、モニターから「清潔感のあるフローラルな香り」や「人工的な香り」とコメントがあり、賛否両論でした。とはいえ、肝心の日焼け止め効果は十分期待できます。しっかり日焼け対策をしたい敏感肌の人はぜひ検討してみてください。
おすすめスコア:4.25(2025/12/18時点)
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高い日焼け止め効果が見込める。さらっとした使用感できしみにくい
エキップの「athletia スキンプロテクション UVジェル 50」は、日焼け止め効果が高く、ベタつきやきしみが少ないものを選びたい人におすすめです。分光光度計でSPF・PA相当値を計測すると、それぞれ平均SPF100.91・PA4.77を記録しました。これはSPF50+・PA++レベルに相当するため、日常生活での十分なUVカット効果が期待できるといえます。人工皮膚に塗布するベタつきにくさの検証では、ビーズが付着したのはわずか平均1.2個。広範囲に塗ってもさらっとしているでしょう。実際に使用したモニターから「液がトロっとやわらかく肌なじみがよい」と好評で、伸びがよくきしみにくいのが魅力です。容器は軽く手のひらサイズのチューブタイプ。ポーチに入れて持ち運びやすく、フタを回して簡単に開きます。直感的に使いやすいでしょう。柑橘系の香りはモニターから好評。「日焼け止め特有のクセのある香りもなく、無臭に近い」と感じたモニターも。清涼感のある香りがほんのり香るので、顔にも重ねづけしやすいでしょう。しかし、成分表をみると紫外線吸収剤とエタノールの量が多いと予想され、敏感肌の人は避けたほうがよい成分構成でした。とはいえ少量でよく伸び、肌になじむのは魅力。紫外線対策をしたい人はぜひ試してみてくださいね。
おすすめスコア:4.21(2025/12/18時点)
最安価格:611円(2025/12/18時点)
炎天下での日焼け対策にもおすすめ。アルコール臭が懸念点
SUNCUT サンカットR「パーフェクトUV ジェル」は、高いSPFを持つ低価格な日焼け止めジェルがほしい人におすすめ。ツンとしたアルコール臭が気になるものの、SPF50+・PA++レベルの数値を算出し、日常使い用としてはおすすめの日焼け止めジェルといえます。SPFの高さは高評価を獲得。PAの高さはまずまずレベルですが、通勤・通学や少し外出するくらいであれば、紫外線から肌を守れるでしょう。一方、服に白っぽい色が残りやすいのは難点といえます。成分表を見ると、エタノールの配合量が多いと予想され、肌が敏感な人は避けるのがベター。実際に使用したモニターからは、「アルコールのつんとしたにおいや日焼け止め特有のにおいが気になった」との声が挙がりました。日焼け止めっぽいにおいが苦手な人には不向きでしょう。つんとしたにおいは気になるものの、SPF・PA値の高さは魅力なので、日常使い用の日焼け止めジェルを探す人におすすめです。
おすすめスコア:3.93(2025/12/18時点)
最安価格:1,848円(2025/12/18時点)
長時間の日焼け対策にはまずまず。ベタつきが気になる使用感
雪肌精「スキンケア UV エッセンス ジェル」は、紫外線防御力はまずまずですが、においに敏感な人でも使いやすいのが魅力。分光光度計で計測した結果、SPFが37.02でPA++にとどまったものの、においの不快感のなさは好印象でした。分光光度計でSPF・PAを計測した結果、SPFは37.02・PAは++相当を示したため、日常使いには十分なUVカット効果が期待できるといえます。真夏のレジャー時に使うにはやや頼りないものの、通勤・通学時に使うくらいであればおすすめできる商品です。加えて、きしみや気になるにおいが少なかった点もメリットといえます。ただし、ベタつきがやや残りやすい点がデメリット。さらに、成分表を見るとエタノールの配合量が多いと予想できるため、肌が敏感なときには使用を避けるのが無難でしょう。総合的に、使用感と肌へのやさしさにやや不安が残る結果だったものの、SPFの高さとにおいの不快感のなさは高く評価できます。強めの香りが苦手な人にも、日常使いにおすすめの日焼け止めジェルといえるでしょう。
おすすめスコア:3.72(2025/12/18時点)
最安価格:2,200円(2025/12/18時点)
ベタつきにくくきしみにくい。長時間の紫外線対策には不向き
DHC「パーフェクト UVジェル」は、塗り心地はよいものの、焼けにくさを求める人には物足りない日焼け止めジェルです。分光光度計で計測したところ、PA相当値は+++と高評価であるものの、SPF相当値は16.16と低めでした。短時間のお出かけ程度なら紫外線から肌を守る効果に期待できますが、真夏のレジャーなど長時間の日焼け対策には物足りないといえます。また、紫外線吸収剤の配合量が多いと予想できるうえ、敏感肌の刺激となりうるPGが防腐助剤として配合されている点も気がかり。肌がデリケートなときは避けるのが無難です。一方、みずみずしいテクスチャで伸びがよく、ベタつきにくいジェルである点はメリット。実際に使用したモニターからは「塗ったあと手で触るとサラサラしているが、きしみ感は気にならない」と好評でした。容器は口が小さめで適量を取り出しやすく、日焼け止め特有のにおいもほのかに気になる程度です。とはいえ、紫外線カット力を妥協したくない人には物足りない日焼け止めジェルといえます。
おすすめスコア:3.71(2025/12/18時点)
最安価格:770円(2025/12/18時点)
ベタつきにくくきしみにくいが、UVカット効果には期待薄
CANMAKE「マーメイドスキンジェル UV」は、コンパクトな容器かつきしみにくい使い心地は魅力ですが、焼けにくさを重視する人には不向きな商品。分光光度計で計測したところ、SPF23.29・PA++程度しかなかったため、長時間の外出時には頼りなく感じる印象です。さらに、ココナッツのような独特な香りがついているのもデメリット。モニターによる検証でも評価が分かれたため、においにこだわりがある人は避けるほうが無難でしょう。一方、肌へはよく伸びて突っ張りにくく、塗布中のきしみを感じにくい点は好印象。べたつきもそれほど感じないので、香り以外の使い心地はおおむね良好といえます。持ち運びたい人やきしみにくさを求める人には向いていますが、焼けにくさを重視する人にはやや不向きな商品です。
おすすめスコア:3.64(2025/12/18時点)
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ほぼ無臭で人を選びにくいが、焼けたくない人には物足りない
ALLIE「クロノビューティ ジェルUV EX」は、べタつきにくさや、においが気になる人におすすめの日焼け止めジェルです。分光光度計で計測したところ、SPF相当値が21.12でPA相当値が+にとどまったため、焼けたくない人にはやや不満の残る結果に。ただし、ベタつきにくさの検証と、においの不快感のなさの検証結果は上々でした。分光光度計で計測したところ、SPF相当値21.12・PA相当値+程度しかなかったため、真夏の紫外線から肌を守るには不十分な印象。少しの外出であればよいですが、レジャーにいくときに使うのはおすすめできません。また、成分表を見るとエタノールの配合量が多いと予想できるため、敏感肌にも不向きといえます。一方、実際に使用したモニターからは、「ほぼ無臭で気にならない」と声が挙がり、においが気になりにくい点がメリット。さらに、容器の使いやすさに関しても「容器を押しやすくて適量を調節して出せる」と好評を博しました。ベタつかずに軽い使用感を好む人にはよいものの、長時間の外出時に使用するには不向きな商品でしょう。
おすすめスコア:3.48(2025/12/18時点)
最安価格:643円(2025/12/18時点)
肌なじみはよいがSPF相当値が低い。通勤時などの短時間の外出に
スキンアクア「スーパーモイスチャーバリアUVエッセンス」は、みずみずしく軽いつけ心地できしみにくいものの、肝心の紫外線防御力には期待できない商品。分光光度計で測定したSPF相当値は12.23と低く、PA相当値も++にとどまり、公称値を下回る結果でした。日常生活であれば使いやすいものの、とくにSPFは肌を守りきれるレベルではなく、長時間のアウトドアでの紫外線対策には不向きでしょう。また、成分表を見ると、エタノールと紫外線吸収剤の配合量が多いことが予想されます。そのため、敏感肌の人や肌がデリケートなときの使用は避けるのが無難です。一方、伸びがよいテクスチャできしみを感じにくい点はメリット。実際に使用したモニターからも「肌のきしみをほとんど感じなかった」とコメントがありました。べたつきにくさの評価は伸び悩んだものの、スーッと肌になじむ感覚もあるため、つけたあとの不快感はそこまで気にならないでしょう。香りは「無香料で使いやすい」「ケミカル感がある香り」と好みがわかれたので、においに敏感な人は注意してください。日焼け止め効果をふまえると短時間の通勤や日差しの少ないショッピングで使いたい人向き。同価格帯で評価を伸ばしたものもあるので、特別な理由がなければ上位の商品を検討してください。
おすすめスコア:3.39(2025/12/18時点)
最安価格:662円(2025/12/18時点)
においは好みを選びにくいが、日常生活のUV対策には期待薄
スキンアクア「スキンアクア スーパーモイスチャージェル」は、不快なにおいが少なくベタつきにくい点は魅力ですが、SPF・PA相当値は低めだった商品。実際に使用したモニターからは「ほとんどにおいが気にならない」との声が挙がりましたが、分光光度計で計測したところ、SPFが10以下でPAが+にとどまり、焼けたくない人には力不足な印象です。さらに、成分表を見るとエタノールの配合量が多いと予想できるため、敏感肌の人には不向き。肌がデリケートなときには避けるのがベターでしょう。一方、きしみにくく容器が扱いやすい点はメリット。適量を出しやすいボトルの形なので、スムーズに扱えるでしょう。日焼け止め特有のにおいが苦手な人向けで使用感を重視する人にはよいですが、紫外線対策としてはおすすめしかねる商品といえます。
監修者:箱崎かおり(Kaori Hakozaki)(理系美容家)
ガイド:西海友梨恵(Yurie Nishiumi)(元化粧品開発者/マイベスト コスメ・スキンケア・ヘアケア担当)
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