米暗号資産(仮想通貨)運用大手のビットワイズは18日、暗号資産Sui(SUI/スイ)を対象とした現物ETF(上場投資信託)「Bitwise Sui ETF」の登録届出書(Form S-1)を米証券取引委員会(SEC)に提出した。
SECの公開資料によれば、「Bitwise Sui ETF」は、投資家に対してスイの市場価値への直接的なエクスポージャーを提供することを主目的としている。最大の特徴は、副次的な投資目標として「ステーキング」による追加収益の獲得を掲げている点だ。
届出書によると、同信託は保有するスイの一部または全部を、ビットワイズが選定したステーキング・エージェントを通じてバリデーターに委任(ステーキング)する。これにより発生した報酬は、一定の経費を差し引いた後、信託資産に加算される仕組みとなっており、株主に対して価格上昇分以外の付加価値を提供することを目指している。
なお、ステーキングによって生じる追加報酬のうち、12%が「ステーキング費用」として、ステーキング・エージェントやビットワイズへの報酬として差し引かれる予定だ。
本ETFの運営を支えるサービスプロバイダーは以下のとおり。
ビットワイズはすでにビットコインおよびイーサリアム、ソラナ、XRPなどの現物ETFも手掛けており、今回のSui ETFの申請は、同社のアルトコインETFラインナップをさらに拡充する動きとなる。
なお、本ETFの承認時期やティッカーシンボル、管理手数料については、今後の修正届出書で明らかにされる見通しだ。
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