キルギスタンの現地通貨キルギスタン・ソムに連動するステーブルコインKGSTがバイナンス(Binance)に上場された。
キルギスタンのサディル・ジャパロフ(Sadyr Japarov)大統領は2025年12月24日(水曜日)、“画期的なニュース”として、自国通貨ソムに連動する新たなステーブルコインKGSTがバイナンスで上場された事を発表。キルギスタンでは、米ドルに連動し金に裏付けられたステーブルコインUSDKGが導入されており、イーサリアム(Ethereum)ブロックチェーンへの展開も計画されている。
大統領は、キルギスタンのソムに連動するステーブルコインKGSTが、同国のクロスボーダー決済の強化と仮想通貨業界との関係強化につながると指摘したことを受けて公表しており、発表に際して次のようにコメントしている。
今回の動きは、政府や企業が規制されたステーブルコインを作成するという世界的な潮流に沿ったものとなった。
KGSTは、キルギス政府とバイナンスによる政府主導の取り組みで、ブロックチェーン技術を同国の金融システムに統合するための戦略的ツールとして、2025年10月下旬に初めて導入されている。
KGSTはキルギスソムと1:1でペッグされ、デジタル資産として登録されている。当NEXTMONEYの2025年10月27日付特集記事「キルギスタン、BNBチェーン上でステーブルコインを発行=2026年までに国家CBDCの導入を目指」で報じたように、今回のローンチは、数カ月にわたる開発、テスト展開、2025年10月下旬のスマートコントラクト監査を経て実現している。
また、このプロジェクトは、バイナンスとキルギス投資庁が4月に締結した提携に基づいており、キルギスのデジタル金融推進を加速させるため、バイナンスはインフラ、教育、政策支援を提供する予定だ。また、バイナンスの元CEO(最高経営責任者)であるジャオ・チャンポン(趙 長鵬:Zhao Changpeng)氏も政府と覚書を締結。現在は同国のデジタル資産に関するアドバイザーを務めている。
キルギスタンは、KGSTに加え、財務省傘下の国営企業であるOJSC仮想資産発行会社が主導する、金に裏付けられたステーブルコイン「USDKG」を開発。法定準備金に裏付けられたKGSTとは異なり、USDKGは米ドルにペッグされ、物理的な金に完全に裏付けられている。トロン(Tron)ネットワークでローンチされ、初期供給量は約5,000万ユニット。将来的にはイーサリアムへの拡張も計画されている。
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