大手海外暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)が、FLOW/BTCを含む複数の現物取引ペアの取扱いを停止すると1月2日に発表した。FLOW/BTCペアは、1月3日8時(協定世界時)をもって取引が終了した。
バイナンスは発表の中で、今回の取引ペア削除について「流動性や取引高の低下など、複数の要因を踏まえた定期的なレビューの結果」だと説明している。なお取引ペアの削除はトークンそのものの上場廃止を意味するものではなく、FLOWは引き続き他の取引ペアで売買可能とされている。
また同社は同日、FLOWを含む複数のトークンについて「モニタリングタグ」を付与することも発表した。モニタリングタグは、価格変動やリスクが相対的に高いと判断されたトークンを対象とする措置だ。対象トークンは上場基準を満たさなくなった場合、将来的に上場廃止となる可能性があるとされている。
バイナンスは、こうした対応が最近のプロジェクトレビューに基づくものであると説明しており、個別の要因については明らかにしていない。
一方、FLOWをめぐっては12月27日にレイヤー1ブロックチェーン「フロウ(Flow)」上でセキュリティインシデントが発生したことが公式Xアカウントである「Flow.com」で発表された。同投稿によると、ネットワークに影響を及ぼす不正な挙動が確認されたとして、フロウ財団(Flow Foundation)により調査と復旧対応が進められているという。
その後発表されたフロウ財団のインシデントレポートによると、今回の復旧対応ではチェーンのロールバックは行わず、12月27日に取引が停止される直前の最後の封印ブロックの状態からネットワークを再開し、正当な取引履歴をすべて保持する方針だという。その上で不正に生成されたトークンのみを特定・無効化する対応が段階的に進められている。
このインシデントが伝えられた後、FLOWの価格は短期間で大きく下落しており、一部の海外取引所では入出金の一時停止などの措置も取られた。市場ではこうした一連の動きが、FLOWを取り巻くリスク認識に影響を与えた可能性も指摘されている。
バイナンスは、今回の取引ペア削除およびモニタリングタグ付与について、フロウ上のインシデントとの直接的な関係には言及していない。ただしプロジェクトの安定性や市場環境の変化を含めた総合的な評価が行われた結果とみられる。
参考:バイナンス・バイナンス2・フロウ
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