暗号資産(仮想通貨)市場の投資家心理を示す「恐怖と強欲指数」は13日、執筆時点で「8」を記録している。市場センチメントは引き続き「極端な恐怖(Extreme Fear)」の領域に位置している状況だ。
恐怖と強欲指数 出典:コインマーケットキャップ
恐怖と強欲指数は、ボラティリティや取引量、市場動向など複数の要素を基に投資家心理を数値化した指標だ。数値が低いほど恐怖が優勢であることを意味し、現在の水準は市場がリスク回避姿勢を強めていることを示唆している。
コインマーケットキャップのデータによると、同指数は直近で急速な悪化を見せている。特に注目されるのは、6日に記録された「5」という水準だ。この水準は、少なくとも2023年6月以降で過去最低となっている。現状の指数は足元でわずかに持ち直したものの、依然として市場全体に強い不安心理が残存している状況だ。
こうした投資家心理の悪化は、資金フローの動きにも表れている。コイングラスの暗号資産現物フロー統計によると、ビットコイン
BTCは直近30日間で約56.1億ドル(約8,590億円)の純流出を記録した。15日間でも約29.7億ドル(約4,547億円)、7日間では約4.5億ドル(約688億円)の流出超となっており、市場参加者の行動が大きく揺れている状況を示している。
暗号資産の現物ネットフロー統計 出典:コイングラス
こうした状況の中、テクニカル分析を基に相場の反発可能性を指摘する声も出ている。テクニカルアナリストのCryptominder氏は、ビットコイン(BTC)が持ち合い状態を形成しているとした上で、60,000〜62,500ドル水準に触れた後、71,000〜72,000ドル付近へ小幅に上昇する可能性に言及した。
同氏は、恐怖と強欲指数が「5」という極端な恐怖水準に達した点に加え、RSI(相対力指数)の売られ過ぎ、ウィリアムズ%Rのダブルボトム形成、週足での長期移動平均線への接触などを上昇材料に挙げている。
ただし、センチメント指標や資金フローは将来の価格動向を確定させるものではない。現状は不安心理が市場で支配的である一方、市場の過度な悲観を意識した逆張り的な動きも徐々に入り始めている局面と言えそうだ。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=153円)

