米NBA「ダラス・マーベリックス」のオーナーであり、テレビ番組『シャーク・タンク』で知られる億万長者マーク・キューバン氏が、自身が保有していたビットコイン(BTC)の大部分を売却したと公表しました。発言は 2026 年 5 月 21 日配信のポッドキャスト「Portfolio Players」内で行われ、同氏は BTC を「ヘッジとして機能しなかった」と評しています。さらにミームコインを「ガラクタ(garbage)」とまで切り捨て、暗号資産市場に大きな波紋を投げかけました。CoinDesk や CoinMarketCap News でも同日のコメントが確認されています。
キューバン氏は 2021 年時点で「暗号資産ポートフォリオの 60%が BTC」と明かしており、長期保有を公言していました。しかし「金(ゴールド)が史上最高値を更新した局面でビットコインは下落し、ドル安時にも上がらなかった」と指摘。「期待していた役割を果たさなかった」ことが売却の決定打だったと述べています。CoinAlert News は「デジタルゴールド」論争が再燃すると分析しています。
ポッドキャストでの発言によると、キューバン氏は保有量の大半を一度に処分したわけではなく、「弱気相場で少しずつ売り抜けた」と説明しました。売却完了時点の BTC 価格は 1 枚 7 万 7 千ドル前後(約 1,210 万円)。同日のゴールド価格は 1 オンス 4,500 ドル台で史上高値圏でした。キューバン氏は「金が 5,000 ドルに跳ねたのにビットコインは沈んだ。この乖離がすべてを物語る」とコメントしています。CoinDesk
彼は過去に BTC を「金より優れた価値保存手段」と評価し、インフレ対策や地政学リスク回避の切り札として期待していました。しかし 2026 年初頭のイラン情勢やドル急落局面で BTC が連動しなかったため、「ヘッジ理論は崩れた」と結論付けています。
売却タイミングには二つの要因が重なっています。第一にマクロ環境の変化。イラン問題など地政学リスクが意識され、金が買われる一方で BTC はテック株と同じくリスク資産として売られました。第二に米国利下げ観測の後退。高金利が続けば、イールドのない BTC は相対的に魅力を欠くからです。
BTC は 2025 年 10 月に 12 万 6,000 ドルで最高値を記録しましたが、5 月 24 日現在は 7 万 6,800 ドル付近で推移し、ピーク比 39%低下しています。CoinMarketCap によれば、過去 1 年でも 29%下落しました。キューバン氏は「これ以上の上昇を確信できない」と語り、残った BTC も流動性確保のため最終的に整理する可能性を示唆しました。
ビットコイン以上に厳しい評価を下したのがミームコインです。同氏は「Dogecoin をマブズのグッズ決済に導入した過去すら、いま振り返ればマーケティング実験にとどまった」と自嘲気味に語り、「ほとんどのトークンはゼロになる運命だ」と断言しました。TradeQuo
その理由として①ユーティリティ(実用性)が乏しい、②バリュエーション根拠がコミュニティ熱量だけ、③市場流動性が薄く価格操作が容易――という点を列挙。さらに「自分でミームコインを出そうと思ったが、公平性を保てないのでやめた」と明かし、流行に乗らない姿勢を示しました。
著名投資家の手仕舞い宣言はセンチメントに影響しますが、今のところ BTC の中長期トレンドは 7 万 4 千~ 8 万ドルのレンジに留まっています。Fear & Greed Index は「40(中立)」付近、ボラティリティは 2024 年末比で 30%低下。大口投資家による現物 ETF 流入が下支えしているとの見方もあります。
一方、ミームコイン指数(主要 20 銘柄の時価総額合計)は 1 週間で 12%下落。特に PEPE・FLOKI など取引所新規上場組の出来高が急減しており、「キューバン発言が冷や水を浴びせた」と海外メディアは分析しています。CoinAlert News
投機的に見ると、BTC のボラティリティ縮小は「短期トレーダーには利益機会が減る」ことを意味し、現物積立ユーザーには「平均取得単価を下げられる停滞期」とも言えます。ミームコインについては「短命ブームの繰り返し」との指摘が多く、出来高が急減する局面ではスプレッド拡大で損失が拡大しやすい点に要注意です。
長期投資で利益を狙うなら①収益源(給料など)から無理のない割合で定期購入、②ハードウェアウォレットを活用した自己管理、③利確・損切りラインを事前に明文化、④第三者の意見をうのみにせず DYOR(自分で調査)を徹底――といった基本が欠かせません。
上記の問いに「はい」と答えられない場合は、まず少額から学習を兼ねた投資を検討しましょう。
マーク・キューバン氏の BTC 大量売却とミームコイン批判は、「暗号資産はデジタルゴールド」という神話に改めて疑問を投げかけました。とはいえ、市場が全否定されたわけではなく、ビットコイン ETF やイーサリアム L2 の成長などポジティブ材料も同時進行しています。初心者にとって大切なのは著名人の一言で売買を決めないこと。情報の出所を確認し、リスク許容度と投資目的を照合しながら、一歩ずつ経験を積んでいきましょう。
投稿 マーク・キューバンがビットコインを大量売却しミームコインを「ゴミ」認定──背景・値動き・今後の儲け方を徹底解説 は NFT-TIMES に最初に表示されました。
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